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8月は子ども無料!夏休み、雪国館へ。

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夏休み、子どもの入館無料
対象期間:2019年8月1日(木)~31日(土)
1ヶ月間、子ども(小中学生)250円の入館料が無料になります。

◆夏休みクイズラリー
全問正解すると、くじびきができます。クイズは1回100円ですが、入館券1枚につき2名まで無料でできます。

◆わら細工作り実演
開催日:8月11日(日)午前10時より午後4時まで
88才のわら細工職人、小林守雄さんが行います。何を作るかは、当日のお楽しみ。

◆昔のくらしツアー
開催日:8月10日(土)、24日(土)
今のように機械や電気がなかった時代、どのようにくらしていたのでしょうか。小林守雄さんが、展示品を見ながらお話します。予約と参加費は必要ありません(入館料別)。

8月は休館日がありません(7日、14日、21日、28日も開館します)

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トークイベント「88才の3人が昔の農作業を語る」※終了しました

左より石沢さん、小林さん、田村さん_s

おかげさまで、町内外より約20名の参加がありました。
今や機械化されていますが、昔は全てが手作業。小林さんによると「実際はとにかく大変だった」ということです。「馬鍬(まぐわ。「まんが」と言う。馬や牛に引かせて、水田をかきならす道具)」の話題が出ると、小さな頃の思い出話になりました。小学校高学年くらいから、牛馬を誘導する仕事である「はなっとり」をさせられたそうです。「どこを歩かせればいいか分からないと、牛馬じゃなくてこっちが叩かれた」と小林さん。田村さんも「曲がったりすると、どこ行ってるがだと言って叱られた」と懐かしそうに話しました。
南魚沼市から参加した60代女性は「昔の細かい事までよく覚えていて、ユーモアもあって楽しかった。こういう人たちのこういう話は、絶対聞いとかなくちゃいけないと思った」と話していました。

イベント情報をメールでお知らせします。ご希望の方はタイトル「イベント情報希望」として、yukigunikan@e-yuzawa.gr.jp へメールください。

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【日時】2019年7月15日(月・祝)午後2時より ※終了しました

湯沢町出身・在住の田村正夫さん=写真右=、魚沼市出身・湯沢町在住の小林守雄さん=写真中央=、津南町出身・在住の石沢今朝松さん=写真左=。3人とも、ちょうど88才です。生まれ育った地域が違う3人が、昔、どのように農作業をしていたかを語ります。田村さんと石沢さんは現役で農業をしており、小林さんは魚沼市で暮らしている頃、養蚕や養鯉もしていました。牛も飼っていて「牛のワラジ」も履かしたそうです。

1月に開催した「昔の雪国生活を語る」が大変好評いただきました。町内在住で秋田県出身の80代女性は「知らない話がたくさんで興味深かった。また違う話を聞きたい」と開催のリクエストしてくださいました。小林さんも「まだまだ話し足りなかった。もっと面白い話が、いくらでもあるよ」と意気込んでいます。入館料のみでご参加いただけます。ぜひご来館ください。

【3人のご紹介】

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現在も農業をしている田村さん。ヤギを飼っていて、4月に2頭の子が生まれました。

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ワラ細工職人の小林さん。大概の物は作られます。写真はミノを作っている所です。

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石沢さんの家は、今や珍しい茅葺屋根。近くの茅場で茅を刈り、屋根裏で保管しているのだそうです。

「早津剛展 かやぶき民家 里帰りシリーズ in 湯沢」9月17日まで

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【期間】2019年4月25日(木)より9月17日(火)まで

6月25日(火)、早津さんによる作品解説を行いました。町内外より約20名の参加がありました。どんなに大きなキャンバスでも、現地へ運んで描く早津さん。「写真を見て描いたりしちゃ、面白くないんですよ。雪だったら、その下に何があるかまで表現しないと」と話していました。
今回の展示では、町内在住の画家、高橋貞良さん(78)から多大なご協力いただいています。高橋さんは古い家屋を題材に油絵を描き、2017年には当館にて油彩展「なつかしい家屋」を開催しました。
町内から参加した70代女性は、高橋さんと早津さんの作品の対比を視点に語りました。「やわらかな曲線でまとめられた茅ぶき民家、ほぼ直線でまとめられた懐かしい家屋。まったく対照的なのに、どちらもたまらなくあたたかくて懐かしい。ふたりとも、貴重な歴史を描いているんだなと感動した」と感想をいただきました。

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 県内を中心に個展を開く早津剛(はやつ  つよし)さん。早津さんは魚沼市在住の画家で、昭和13年生まれの80才。現在、ご自身の早津ギャラリーで作品を公開されています。今回、雪国館では約40~50年前に早津さんが湯沢で描いた作品10点を展示します。早津さんにとって、湯沢町で初めての展覧会となります。

かやぶき屋根の家は建て替えられ、今ではなかなか見られない光景となりました。早津さんは「湯沢で描いた作品を”里帰り”させたい」と話しています。

写真は早津ギャラリーで、作品の前に立つ早津さん。大きなキャンバスでも現地へ運び、必ずその場所で描くのだそうです。

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GWは子ども無料!※終了しました

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◆ゴールデンウィーク、子どもの入館が無料になります
対象期間:2019年4月27日(土)~5月6日(月・祝) ※終了しました
10日間、子ども(小中学生)250円の入館料がかかりません。

◆ゆきぐにかんクイズラリー
全問正解すると、くじびきができます。
クイズは1回100円ですが、入館券1枚につき2名まで無料でできます。

春季特別展「湯沢の木喰仏と民芸」※終了しました

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【期間】2019年4月25日(木)~6月4日(火)※終了しました
※木喰仏は5月1日(水)~6月4日(火)に公開しました。

5月6日(月・祝)午後2時より
郷土史研究家・池田亨さん(83)による講演会
「私たちの地域にある木喰仏」を開催します。 ※終了しました
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県内外から12名の参加がありました。静岡市から来た30代の男性は「参加者から意見がたくさん出て面白かった。新しい情報を発見できる場でもあるのかなと興味深かった」と話していました。

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全国各地を行脚し、一木作りの仏像類を千本以上も遺した木喰上人。文化2年(1805年)に湯沢町で刻んだ愛染明王像(個人所有)は、先祖代々の守り本尊として大切にされています。木喰仏を発掘・研究した柳宗悦は「民芸運動」も展開しており、民芸とは民衆的工芸を意味します。湯沢町にもかつて民芸があり、江戸時代から昭和中期頃まで「三俣細工」と呼ばれる膳などの木工品が生産販売されていました。膳類は八木沢で作られており、「八木沢膳」とも呼ばれました。今や貴重な八木沢膳や木鉢、杓子などを展示します。

木喰上人作 愛染明王像
文化2年10月下旬、湯沢に暫く留錫(りゅうしゃく)(行脚中の僧が寺にとどまる)した木喰(五行明満)上人は、昔染め物屋を業としていた「藤八ドン」に投宿して10月18日に地蔵尊、同20日に愛染明王を彫りました。愛染明王は平成2年12月12日、湯沢町の文化財に指定されました。
品質、形状・・・銀杏の一本づくり
寸法・・・たて64cm(台座4.5cm、かめ23cm、像36.5cm)

地域史研究家の池田亨さん(83)は「愛染明王は、全国をいくら探しても、湯沢を含めて2体しか存在しない。大黒様だったら、いくらでもあるのだけれども。染物屋をしていた家に残っているからなのだろう。長い滞在になり、家人に頼まれて彫ったのではないか」と考察する。

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撮影日:平成31年2月26日

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愛染明王像(撮影日:昭和46年12月22日、撮影者:池田亨さん)

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愛染明王像の所有者は、町内在住の60代男性。約30年前まで、築100年以上の茅葺(かやぶき)屋根の家屋に住んでいた。像は囲炉裏(いろり)の煙で燻(いぶ)されて黒くなっている。「そのおかげで虫に食われたりしておらず、保存状態が良い」と男性は話す。(撮影日:昭和50年代)

まぼろしの八木沢膳
膳類・重箱をはじめとする指物大工が作る製品を、店を構え販売したのは八木沢の三軒<中略>関六屋(弥三治)・有馬屋(九八郎)・関祖屋(弥五郎)である。(中略)指物職人がいた家は六軒であった。昭和初期の最盛期には指物師・塗師・木挽など職人衆は、丁稚奉公人を含めて六軒で二十五人ほどいた。<中略>
八木沢膳の歴史は、江戸の中頃から昭和の中頃までとすれば百七十年の永きにわたる盛衰があるが、その詳細についての書き付けもなく、各店からは曾爺さんのころ以後の状況しか聞き出すことができない。そして、再び八木沢膳の製造が始められることも考えられず、今となっては「まぼろしの八木沢膳」である。
(『ふるさとシリーズ1‐三国街道の宿場の村‐湯沢町三俣』抜粋部分の著者:樋口良一)

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「有馬屋」5代目・有馬安治さん(当時91才)と妻の清子さん(撮影日:平成13年。有馬功さん提供)

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安治さんが雪かきをしている「有馬屋」(撮影日:昭和62年。有馬功さん提供)